設計や教育現場などで大きなサイズの図面が必要な時、A2のカラー複合機を検討したことはありませんか?しかし実際は、コピーや印刷が赤と黒の2色なら可能であったり、スキャンがフルカラーでできる複合機はありますが、A2サイズのコピーや印刷をフルカラーでできる複合機は存在しません。
数少ないA2の複合機だからこそこだわりたいという方の為に特徴や仕様、おすすめポイントをまとめましたので、参考にして頂けたらと思います。
目次
1.RICOHのMPW4002という複合機
(RICOH公式サイト参照)
まずはRICOHのMPW4002です。1,990,000円~となっています。機能はコピー、プリンター、スキャナー、ファクスの機能、W-NET FAX機能、IP ファクス機能があります。まずここでW-NET FAXとは何?IP ファクスとは何?と思った方もいるでしょう。
W-NET FAXとはインターネットファクシミリの呼称で、送信側がスキャンした書類を電子ファイルに添付し、電子メールとして受信側に送れる機能です。またIP ファクス機能とは同じ機種間に限りIPアドレスを指定して通信を行うため通信費が無料で送信できる機能です。
それぞれの主な詳細は次の通りです。コピー、プリンター機能は赤黒2色カラー対応、最大原稿サイズA2、連続複写速度はA2の場合毎分14枚、A4ですと40枚可能です。複写倍率は0.1%単位の選択が任意で設定でき、25~400%です。
スキャナーはフルカラースキャナー、最大原稿サイズはA2、読み取り速度はモノクロ、カラーともに1分間に40ページ。ファクスの機能は読み取り原稿サイズ最大A2または17×22″、記録サイズは11×17″からA2サイズまでとなります。
また、RICOHのMPW4002シリーズにはモデルが3種類あります。
ファクス機能が付いておらず、プリンター・スキャナ機能やインナー1ビン、赤黒2色でのコピーや印刷がオプションになっている、MPW4002PN(1,990,000円)、同じくファクスの機能が付いていませんが、プリンター・スキャナ機能、インナー1ビンと赤黒2色でのコピーや印刷機能、がついたMPW4002SP(2,540,000円)すべての機能がついたMPW4002SPF(2,750,000円)です。どの機能が必要かで購入するモデルも違ってくると思います。
RICOHのMPW4002のおすすめポイントは赤黒2色コピーできることです。A2判の図面や資料をさらに見やすくするものとなっています。そしてA2機でありながらファーストコピーはわずか5.3秒、ウォームアップが60秒であることもポイントです。
電源を入れた後短い時間でコピーができ、ストレスを感じる事も少なくなるでしょう。また、しおり折り印刷にも対応しているので、A2サイズに8ページを集約してコピーし、ホッチキスや糊を使わずにA5サイズの冊子を作る事も可能です。
2.A2複合機が必要な訳
A2の複合機は特殊な場合を除きあまり需要のない物です。A3のカラー複合機を購入しA2の単品プリンターを購入するケースがほとんどだと言えます。そのためかそのサイズのカラー複合機は存在せず、モノクロ複合機も製造はリコーのみしか行っていません。
他のメーカーのA2複合機はリコーが各メーカーにOEM供給し、ロゴと型番を変えて販売しているものなのです。それぞれのサービスの違いはありますが、もととなる機種は一緒です。
ではA2の複合機は本当に必要なのかという疑問も残るでしょう。それは図面がいつ使われているかで知る事となります。A2サイズでの複合機の機能が必要なのは図面を扱っている業種です。
例えば設計では大きなサイズの図面を赤黒2色でコピーできる機能は役に立ちます。大きくて見やすい図面は、建築設計や機械設計、設備設計などの設計図の詳細を確認するのに便利です。
設計図を使ってお客様に説明し、変更点を赤色で記入したものを縮小コピーして渡せば、お客様もどこを変更したのか一目瞭然です。教育現場でも大きな図面を使用する事で見やすくなり、説明しやすくなります。
また、複合機にするメリットはフルカラーをスキャンできることでもあり、A2の図面にカラーペンで書き加えたものをスキャンして保存しておけば、後で見返すことも可能なのです。
3.まとめ
リコー以外のメーカーがA2の複合機の製造をしていなくても取り扱っているという事は、それを使いたい人がいるという事です。A2判の図面を扱っている業種では複合機があれば単品のA2プリンターを使うよりも仕事の効率化が図れます。
特殊な場合ではありますが、A2の複合機を使用するメリットは少なからずあり、製造元は一緒でもサービスは違うため機種のメリットではなくそれぞれのサービスを比較して検討してみるのも良いかもしれません。